「イタリアの誇りです」。駐日イタリア大使が推す “本物” ジェラートが日本初上陸!
「『ジョリッティ』はイタリアでとても愛されている、1900年創業の老舗。本国の社長は私の大切な友人。イタリアのジェラートは、アメリカのアイスクリームとはまったく異なるもの。イタリアの誇りであり、ぜひ日本の人にも体験していただきたい。東京でおいしいジェラートを食べたい、そんな個人的な気持ちから今回のイベントを計画してきた」
6月22日(火)に行われたプレス発表会でこのように語ったスタラーチェさん。
各国大使は自国の企業と滞在国とをつなぐのが重要な仕事のひとつ。
外資獲得の旗振り役ですよね。
宣伝マンではあるのですが、このたびの企業イベントを眺めていたら大使は心底ジョリッティのジェラートがお好きなんだなと感じましたね。
味を苦労して再現した日本側スタッフも嬉しかったんではないでしょうか。
オードリー・ヘップバーンが名作映画『ローマの休日』の劇中で食べたのがジョリッティという逸話もあり、イタリア王室御用達ブランドでもあるジェラートのお味はいかに!
結論を言います。
極上に美味い!
だがしかし、
味やフレーバを適切に表現する言葉に悩みます。
発表会で運営企業「ピーアップワールド」代表の中込正典さんが、
「まろやか、濃厚」
そのようにおっしゃってまして、本当にそう、そうなんですけど意味をもっと絞り込みたくなるんです。
一般品とは別次元ですから、ジョレッティは。
最高級材料を使ったスペシャルな「ピスタチオ」「ヘーゼルナッツ」を食べた直後の私が書いたメモをいま見返してみると、え〜〜、
「驚くほどのとろみ。新種のクリームのよう。ソフトクリームと固めアイスクリームの中間(?)。 アイスのザラつきはまったくない。雑味なし。舌にアタる感触なし」
ううむ……よくわからん。
フルーツも試さねばと思い、さきほどの写真の3種類をチョイス。
「バニラ」はバニラビーンズの風味が濃く、でもクセがなく奥深く。
「ミックスベリー」は、安定の爽やかさ。
「マンゴー」は完熟マンゴーのような酸味があり、砂糖のドロッとした風合いがなくすっきり。
マンゴーの上質感がサプライズでした。
バニラの貫禄もグイグイきます。
店で1個だけオーダーするならバニラかもしれないです。
チョコやコーヒー好きの私には意外な選択なのですが。
そして「もっと行ったれ」、と追加で試食したのが、「ダークチョコレート」「コーヒー」。
でもコーヒーは問題ないのですが、ダークチョコレートはもう店でもオーダーしません!
なぜならとろとろの温かいチョコフォンデュの甘みが苦手だから!
これは冷たいけどフォンデュな印象だったから!
ダークチョコレートはあたかも、高級ガトーショコラから小麦味を消し去り、長い時間練り込んでシンプルに濃くクリーミーに仕上げたかのよう。
ええ、たぶん傑作ですとも、むっちゃ美味いですとも。
でもビスタチオ、ヘーゼルナッツ、(→途中で口直しにヘーゼルナッツのチョココーティングスティック)、バニラ、ミックスベリー、マンゴーと食べ続けたあとのダークチョコは、まーヤバかった、しんどかった。
いま冷静に思い起こすと、また食べたいですね、うん。
ブラックコーヒーでも飲みながら。
代表の中込さんに、気になった点を独占質問させていただきました。
「なぜ大人品質なのに、若者がターゲットな商業施設に出店したのでしょうか?」
お答え。
「話題性が目的です」
潔いお答え!
そう、新宿駅隣接のルミネエストのスイーツ店は、必ずといっていいほど朝の情報番組(髪くるんくるんの女子アナがはしゃいでるやつ)などで紹介されますから。
まず大切な「知ってもらう」ことからはじめ各所に広げていくビジネスモデルなのでしょう。
日本ローカライズのメニューはなく、現在はすべて本国と同じらしいです。
ヘーゼルナッツのように牛乳だけ日本で調達して、あとは本国から送ってもらったものも多いそう。
コロナ禍での材料輸入と味再現がとてもたいへんだったと。
公人も認めるクオリティのジョリッティ、大人がトライする価値ありです。
撮影 © 高橋一史
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